【完】武藤くんって甘くない

それにっ、重大なことを思い出した。



「あのね、あたしの部屋に男の子たちが遊びに来てて…どうしよう、バレちゃう」



近い距離で先生の声が聞こえたから、まだあたしたちの部屋じゃないと思うの。



ひとつひとつの部屋を開けるわけじゃないだろうけど、騒いでたらバレるのも時間の問題だよね。



「はぁ?」



ありえないといった風に呆れ顔を見せられる。



「みんなに知らせないと」



扉に手をかけると、止められた。



「やめろよ、俺らがバレる」



「でもっ、みんなが」



「自業自得だろ?女の部屋に行くとかどうかしてる。下手したら停学」



「えええっ、ますます放っとけないよ!」



メガネの男の子を振り切って外に出ようとするけど、強い力で制止された。



「わかったから!今出て行って、俺らまで見つかったら全滅だろ。どいつ」



「えっ…ドイツ?」