【完】武藤くんって甘くない

まぁ、武藤くんへ好きってアピールをし過ぎたもんね。


小松くんの一件では少し引いてはみたものの、結局は作戦だってバレちゃったし。


あたしが武藤くんを大好きなのは、バレバレ。


「田中のしぶとさが、嬉しい時もある 。俺は自分からグイグイいかないから、それでバランス取れてんじゃねーの」



「そうなんだ。ベストカップルってことだね!」



「そこまでは言ってないけどな」


それでもいいよ、武藤くんが笑ってくれてるから。


駅に到着すると、武藤くんが切符を買っている。



そしてあたしにそのうちの一枚を渡してくれた。



「あたし定期持ってるからよかったのに…」



「ま、いーじゃん。電車来たから急ごう」



さっきはニアミスだったけど、今は自然と手を繋ぐことができた。


うっわぁ…。