「悲しいのは本当だよ。武藤くんが嫌がってるもん」



そうしたら困った顔で頭をかいている。



「田中の提案が気に入らない。店内に女だらけの場所ばっかじゃん。そこで俺が楽しめると思う?」



あーそういうこと!



「人気のお店だと、武藤くんの最高の顔が見れると思ったの。スイーツ好きだよね…」



修学旅行のとき、幸せそうな顔でスイーツ食べてたよね!



「そういうことかよ。別に、田中と一緒ならなに食ってもうまいけどな」



えっ!



「武藤くん、もう一回言って!!」



「変に俺を喜ばせようとかしなくていーから。もっと気軽に行ける場所でよくね?」



うん、うん!



「日曜日、会えるかな…」



「ん…ちょうど俺もさそおうと思ってた…」


あ、ズルいその顔。