「ほら、見て。武藤くんも好きだよね?」



画像を見せるけれど、渋っている。



「もっと他の場所ない?」



「だったらここは?新しくできたドリンクのお店。おいしいのはもちろん、見た目もかわいくってー」



「いかにも女子ウケがよさそうだよな」



「ねぇ、いいよね?」



「並ぶわけ?」



「うん。あたしと一緒なら楽しいよね」



しばらく沈黙したあと、武藤くんがため息をつく。


「どうすっかなー…」



渋ってる理由は、もしかして予定があるのを思い出したから?



申し訳ないって思って言い出せないのかも。



単刀直入に聞けば、言いやすい雰囲気になるかな。


「ねぇ、いいよね?日曜日、デートしようよ」