【完】武藤くんって甘くない

「好き…」



そっと顔をあげて、武藤くんを見つめる。



武藤くんは、黙って笑っただけだった。



それでも、今までで一番甘い!



突き離されることもなく、抱きしめられている。



これこそ最高のご褒美…。



「武藤くんも言って?」



「また今度な」



今度っていつなの!?



おあずけくらって、泣いちゃうよ?



「武藤くん、大好き…」



「好き好き言い過ぎ。もうわかってるから」



「それでも言いたいの」



「好きの安売りすんなよ。そういうのって、ここぞと言うときに言うもんだろ?」



そういうもの?



「ま、言われたら嬉しいけどな…」



嬉しいんだ!



それを聞いて嬉しくなった。