【完】武藤くんって甘くない

なんて言われちゃったりして!?



妄想は止まらない。



「廊下に誰かいる…これじゃ出れそうにないな」



あっ…そういうことね。



勝手に暴走して思わず赤面。



やだな~あたし、名前も知らない相手になにドキドキしちゃってるんだろう。



そうだ、そろそろ山田くんたちも部屋に戻る頃じゃない?



声の主を確かめるため、そっと扉に耳を近付けた。



「石田先生はこの階をお願いします、私は上の階を見てきますね。見回りが終わったら飲み会ですね、楽しみだな~」



うわぁ、先生だーっ!



「ぐっ…」



勢い余って声が出そうになったあたしの口を、メガネの男の子が手で軽く塞いだ。



「お前バカなの?こんなとこに隠れてるのバレたら…」



そそっ、そうでした!