「そう…だよね。武藤くん…酷い人じゃないもん。それはあたしも知ってる…」



「後で、迎えに行こうか?」



「え…」



今、なんて?



「会いたくなった」



武藤くんがっ⁉︎



やっぱりこれは夢なのかも。



あたしが無言だからか、軽いため息が聞こえた。



「嫌ならいーけど」



「嫌なわけないよ、来て欲しい…あたしも会いたい…」



わああっ、恋人っぽい!



あたしたち、いつの間にこんな関係に⁉︎



「着いたら連絡する」



そう言って電話がきれた。



やった!



もうすぐ武藤くんに会えるんだ。



急いで学校に行く準備をしなきゃ!