【完】武藤くんって甘くない

「でかい声出すなよ。消灯時間過ぎてるってわかってる?」



「はい…ごめんなさいっ」



今度は瀬名くんたちがいた場所にあたしたちが入ることに。



非常灯がついているものの、そこは薄暗く1階に続く螺旋階段がぼんやりと見えるだけ。



けど…暗いから、泣き顔を見られなくてすむ。



あたしが泣き止むまで、メガネの男の子は黙っていた。



「心配させちゃったよね。もう、大丈夫だから。行ってもいいよ?」



「そう言われてもなぁ」



え?



メガネの男の子の手が肩に置かれ、少し距離が縮まる。



ドッキーン!



これって、もしかして。



ふたりの間に恋が芽生えちゃった!?



「泣いてるお前を見てたら、つい…」