急に手を引いた蒼葉くんは今しがた出てきた建物内に戻っていく。
男性更衣室に連れ込まれて押さえ込まれるようにキスをされた。
「待って。ヤダ。こんなところで。」
「じゃアパート行っていい?」
そう言いながらもキスをやめない蒼葉くんは何度もキスを重ねて唇の隙間から舌を割り込ませた。
深く絡みつく甘い痺れに体は次第に力が入らなくなって、その場に立っていることもままならない。
いつの間にかTシャツの端から這わせた手がわき腹をなぞって、体をよじった。
「ねぇ待って。……ねぇ。」
消えそうな訴えは聞き入れてもらえない。
「もう……待てない。」
切ない顔を向けた蒼葉くんが体を僅かに離して自分のシャツを脱いでしまった。
すぐ近くにある細くてもたくましい上半身に目のやり場に困って仕方がない。
「待って。だってやっぱりまずいよ。
こんなこと。」
「どうして?」
外がガヤガヤと騒がしくなって新しくテニスコートを使う人達がやって来た気配がした。
彼の気がそちらに向いた一瞬の隙をついて逃げ出した。
「あっ。待って!」
男性更衣室に連れ込まれて押さえ込まれるようにキスをされた。
「待って。ヤダ。こんなところで。」
「じゃアパート行っていい?」
そう言いながらもキスをやめない蒼葉くんは何度もキスを重ねて唇の隙間から舌を割り込ませた。
深く絡みつく甘い痺れに体は次第に力が入らなくなって、その場に立っていることもままならない。
いつの間にかTシャツの端から這わせた手がわき腹をなぞって、体をよじった。
「ねぇ待って。……ねぇ。」
消えそうな訴えは聞き入れてもらえない。
「もう……待てない。」
切ない顔を向けた蒼葉くんが体を僅かに離して自分のシャツを脱いでしまった。
すぐ近くにある細くてもたくましい上半身に目のやり場に困って仕方がない。
「待って。だってやっぱりまずいよ。
こんなこと。」
「どうして?」
外がガヤガヤと騒がしくなって新しくテニスコートを使う人達がやって来た気配がした。
彼の気がそちらに向いた一瞬の隙をついて逃げ出した。
「あっ。待って!」

