アパートに着くと鍵を開けた美希さんは俺から手を離してドアにもたれかかるようにしてこちらを向いた。
「送ってくれてありがと〜。蒼葉くん。」
ふにゃっと崩れた顔で笑った美希さんは手を振ってドアを閉めようとしている。
初めて訂正しなくても美希さんから『蒼葉』と呼ばれた。
やっと呼んでくれたのがそれって……。
その顔は反則だろ。
反射的に閉まりかけているドアに体を滑り込ませた。
俺の背中でドアがパタンと小さな音を立てて閉まった。
「ん?何?忘れ物??」
「うん。美希さんの忘れ物。」
頬を両手で包んで体を屈めた。
小さな唇にそっと自分の唇を重ねる。
顔を離すとすぐ近くにある顔が破顔した。
「はにゃ〜。
蒼葉くんのキス気持ちーね。」
うわ。その返答って……。
もう歯止め効かないやつじゃん。
しかもこういう時に限ってまさかの名前連続正解。
散々間違えられ続けた名前をそんな甘い声で呼ばれるともう………。
「送ってくれてありがと〜。蒼葉くん。」
ふにゃっと崩れた顔で笑った美希さんは手を振ってドアを閉めようとしている。
初めて訂正しなくても美希さんから『蒼葉』と呼ばれた。
やっと呼んでくれたのがそれって……。
その顔は反則だろ。
反射的に閉まりかけているドアに体を滑り込ませた。
俺の背中でドアがパタンと小さな音を立てて閉まった。
「ん?何?忘れ物??」
「うん。美希さんの忘れ物。」
頬を両手で包んで体を屈めた。
小さな唇にそっと自分の唇を重ねる。
顔を離すとすぐ近くにある顔が破顔した。
「はにゃ〜。
蒼葉くんのキス気持ちーね。」
うわ。その返答って……。
もう歯止め効かないやつじゃん。
しかもこういう時に限ってまさかの名前連続正解。
散々間違えられ続けた名前をそんな甘い声で呼ばれるともう………。