ただ、蒼のご両親は………。
20歳の誕生日にプロポーズしたのは自分の意思で結婚できるからだと言われて何も言えなかった。
ご両親に認めて欲しいとは思っていない蒼の強い意志を感じて。
「みんなに見せたかったな。
美希さんのご両親も写真だけじゃなくて実際に見たかったよね。
……ごめん。」
蒼のご両親が来れないなら私の方もやめようと二人で話し合った。
だから………。
二人で教会のバージンロードを歩く為に扉の前に立つ。
重厚感のある扉が開くと明るい光の向こう側の厳かな空気の中で小さな歓声が起こった。
「これは………。」
言葉を詰まらせた蒼に微笑んだ。
教会にはたくさんの人。
蒼の友達に私の会社の後輩である柚、それに他の友達も。
妹の望美に蒼のいとこの双葉ちゃん。
蒼の二人の妹さん。
それから透梧さんも。
そして………最前列に立つお互いの両親。
20歳の誕生日にプロポーズしたのは自分の意思で結婚できるからだと言われて何も言えなかった。
ご両親に認めて欲しいとは思っていない蒼の強い意志を感じて。
「みんなに見せたかったな。
美希さんのご両親も写真だけじゃなくて実際に見たかったよね。
……ごめん。」
蒼のご両親が来れないなら私の方もやめようと二人で話し合った。
だから………。
二人で教会のバージンロードを歩く為に扉の前に立つ。
重厚感のある扉が開くと明るい光の向こう側の厳かな空気の中で小さな歓声が起こった。
「これは………。」
言葉を詰まらせた蒼に微笑んだ。
教会にはたくさんの人。
蒼の友達に私の会社の後輩である柚、それに他の友達も。
妹の望美に蒼のいとこの双葉ちゃん。
蒼の二人の妹さん。
それから透梧さんも。
そして………最前列に立つお互いの両親。

