蒼は歩きながら思いもよらないことを話し出した。
「俺の誕生日、早くて。」
「そうなの?」
そういえば誕生日を知らない。
私の心を読んだように蒼が笑う。
「俺も知らないよ。美希さんの。」
お互いに聞かないし、言わなかった。
そんな暇もないくらい濃密な時間を過ごしてたと言うべきなのかな。
忙しくてクリスマスもお正月もゆっくり過ごせなかった。
それでも僅かな時間でも必ず時間を作ってくれた。
だから私は十分過ぎるほど蒼にもらっている。
「で、今日がその誕生日なんだけど。」
「そうなの?もっと早く言ってよ。
お祝いにプレゼント………。」
「プレゼントはもう決めてる。」
キスされて「ほら。もうもらえた」と微笑む蒼に照れつつも「もう!」と文句を言う。
外でも歩きながらでも自然にキスするんだから。
けれど……。
「キス……なの?プレゼント。
私、ちゃんとあげたいよ?」
見上げた蒼は微笑んでいる。
「俺の誕生日、早くて。」
「そうなの?」
そういえば誕生日を知らない。
私の心を読んだように蒼が笑う。
「俺も知らないよ。美希さんの。」
お互いに聞かないし、言わなかった。
そんな暇もないくらい濃密な時間を過ごしてたと言うべきなのかな。
忙しくてクリスマスもお正月もゆっくり過ごせなかった。
それでも僅かな時間でも必ず時間を作ってくれた。
だから私は十分過ぎるほど蒼にもらっている。
「で、今日がその誕生日なんだけど。」
「そうなの?もっと早く言ってよ。
お祝いにプレゼント………。」
「プレゼントはもう決めてる。」
キスされて「ほら。もうもらえた」と微笑む蒼に照れつつも「もう!」と文句を言う。
外でも歩きながらでも自然にキスするんだから。
けれど……。
「キス……なの?プレゼント。
私、ちゃんとあげたいよ?」
見上げた蒼は微笑んでいる。