「やっ。蒼葉くん。待って。」

 必死に身動ぐ美希さんにキスを落とす。
 優しくそして次第に熱く。
 荒くなる吐息は甘く濡れていく。

 あの夜より……ヤバイ。
 なんで今日に限ってこんなに……。

 積極的に応えてるというよりも嫌がりつつも受け入れてしまって堕ちていく淫らさが堪らなくいやらしい。

 キスの隙間から「ねぇ。お願い……待って…」と、とろけた上目遣いで言われて歯止めなんて、とうに効かなくて。

 有無を言わさずに抱きかかえてベッドに運んだ。

 逃がさないように跨って押さえ込む。
 そして性急に自分の服を脱ぎ捨てた。

「蒼葉くんってば。待って。」

「待つなんて無理。
 何日、美希さんに触れてないと思ってるの?」

 平気な顔で言いながら頭の中では美希さんを滅茶苦茶にしたい衝動に駆られて抑えられない。
 我慢し続けていた欲望は決壊して暴走する。

「そ、ん……。」

 返事を聞く間も惜しくて唇を奪った。


 体の線をなぞれば跳ねる体を尚も執拗に俺のものに………。
 何度も、何度も、何度も………。