連絡が出来なかったテニスの練習。

 サボってしまって怒っているかもしれない。
 それとも彼も昨日の感じのままテニスコートに来てさえもいないかもしれない。

 そう思うのに足はテニスコートのある方へ向かって、その途中で彼を見つけた。

 遠くにいる蒼葉くんは友達と楽しそうに笑い合っていた。
 男女数人のグループの中で年相応の顔をして笑う彼に声をかけれなかった。