「あの……。
 すごく役得なんですけど……。」

「何が?」

「胸、当たってます。」

「なっ。」

 思いっ切り体を引き剥がすと笑っている蒼葉くんが逆に私を引き寄せた。

「だからやっぱりこっちのがいいです。」

 そう言って蒼葉くんの胸に顔をうずめさせられた。