王宮では、王子が自分の城の庭園で薔薇を愛でていました。

「綺麗だな。おっ!蝶々さんが飛んおる!

に、しても。今日はいい天気だ。小鳥さんも気持ちよく空を飛べているか?」

王子様は王や妃、大臣達にそれはそれは、寵愛されて育った為とても純粋で、世の中の汚れを知らない人でした。

「む?に、しても外が騒がしくないか?なぁ大臣。」

「それはそれは。きっと、もうすぐ開催されるロイ王子の誕生日パーティーへの準備がなされておられるのでしょう。」

「ふむ。もうそんな時期か。そう言えばあの某有名物語で出てくる王子は舞踏会で運命の相手を見つけたのだったな?」

「そうでございますね。」

「僕にも、運命の相手が見つかるかな?」

「それは勿論。ロイ様なら、きっと。素敵な女性を見つけられるでしょう。」

「うむ。早く素敵な女性を見つけて、国とお父様とお母様と、それから大臣みんなを安心させられるように立派な男になる!!」

「ロイ様!!」

「大臣!!」

今日も2人は仲良しです。