愛奈は栞奈の部屋を眺めていた。荒れているその部屋は、かなり見苦しいものであった。


愛奈は机を眺めていると、あるものを見つけてしまった。


「これってまさか……“遺書”……?」


愛奈は自分一人で読む勇気は無いので、翔太のところに行くことにした。





「これは、“遺書”ですよね……?」


翔太は封筒を見て、固まってしまう。


「私一人で見られませんので、先生も一緒に見てください……」


「はい……じゃあ、見ましょうか」


手紙を見ると、栞奈の凄絶な想いが綴られていた。


「そんな……」


手紙を見て、二人は涙を流した。