ここ、よく来るんだね。

そう言うあたしに、メニューを広げ

そう。俺の隠れ家的な?
どれ食う?俺のオススメはね、
この納豆油揚げと、胡麻豆腐サラダ!
美味いよー。どお?

ニコニコ星人は、口を挟む隙も与えない。

ん、じゃそれ。
それと、あたしも、お代わり。

はいはい。飲んで飲んで。
慣れた雰囲気で注文を済ます。


ミチカと酒飲める日が来るとはねぇ!
おじさん、嬉しいやー。と、
ケラケラ笑う。

お酒の力で、緊張もほどけ。


ミチカ今何やってるの?

え?んー販売員?

ほおー。そかそか。
なんか雰囲気的に、そんな感じがするね!

どうゆう感じよ?

いや、なんとなく。

適当なこと言って。

バレた?

そんなたわいも無い話で、笑い合い。

もともとお酒は強いあたしだけど、
明日休みのせいか…
楽しくてしょうがないせいか…


思った以上に、飲みすぎた…。


フラつく足元を心配したアオトが
あたしの家まで送ってくれた。


あっという間の楽しい時間。
まだ一緒にいたいと思ってしまうほど。


でも、あたしの頭はちゃんとわかってる。

引き止める訳にはいかない。
大丈夫。

それを忘れてしまうほど、あたしは
バカじゃない。