「柚菜っ・・・!」

「っ!」

幼なじみ琴葉と親友愛花。裕太・・・。

「足・・・痛い・・・。」

「柚菜っ!」

「っあ・・・。痛い・・・。」

「何でかばうんだよ!」

「痛い・・・。」

「救急車!」

「待って。裕太君。私見るわ。」

「みれるのか・・・?」

「ある程度は。これどかせる?」

「わかった。」

「柚菜。触るよ。」

「っ!痛いっ!」

「冷やして病院連れてこう。愛花。家の者呼んで。車連れてきて。冷やす物を持たせといて。」

「わ、わかった!」

「柚菜。家の執事に抱き上げられるけど気にしないで。」

「俺やるからいい。」

「え・・・。」

「柚菜。・・・ごめん。」





「・・・靭帯断裂?」

「はい。完全断裂しています。とりあえずギプスで2ヶ月固定となります。」

「ちょ、ちょっと待ってください!また走れるんですか・・・?私自己新記録出す事目標なんです。自分が出した県の新記録越したいんです。」

「・・・リハビリ次第です。」

この医者は走れなくなる事を遠回しに言ったんだと。そう感じた。

「走る事大好きなんです・・・運動大好きなんです!走れなくなったら私どうすればいいんですか!?私陸上でしか認められないんです!」

「頑張りましょう。」

「・・・で。なんでよ。」