「それ俺から聞いてもいいことないだろ。」

「当たり前でしょ。」

「じゃあ」

「そうするしかないからでしょ!そんくらいわかってよ!」

「・・・悪い。俺は何も言えない。琴葉の事を交換条件に出されても幼なじみの事を他人から詳しく知りたいとは思わない。」

「・・・変わってるね。」

「お前の周りそんな奴等ばかりだろ。」

「そうだねー。あ。ちょっと聞いてよ。チューバの調子悪くてめっちゃメンテしたんだけど効果なくて音綺麗じゃないんだよね。」

「スワブは?」

「したした。ついでにオイルさしてグリスも塗ったの。」

「マッピ洗ったら?ブラシで。」

「あぁ!そうする!何か食べよ!何飲む?お店入ったのに何も食べないんじゃあね。」

いつも通りのこいつだな。

「アイスコーヒー。」

「だけっ!?んじゃ私はアイスのストレートティーとチーズケーキにしよ。」

「お前太った?」

「うっわ。デリカシーの無さは神級だね。太りましたよ!太りましたが何かっ!」

「わかったわかった。うるさい。」

「ひど!だからモテないんじゃん!」

「悪いね。案外モテるから。」

「ハハー。学年トップじゃないじゃーん。すいませーん!」