「愛花の言ってる事も分かるなぁ。」

「佐々木ー!」

「何ー?」

「あれ。昼中?ごめん。邪魔して。」

琴葉のクラスの学級委員の男子。相賀理央君。(あいがりお)

「大丈夫。どうかした?」

「校外学習の班決めなんだけど。」

「あぁ。どうする?」

「自分が組みたい人と組むのはやめたほうが良いと思う。」

「そう。じゃあどうする?」

「えっと・・・。学年全体でのくじ引きはどう?」

・・・学年全体!?

「相賀マジで!?」

雪音の声が響く。

「え。うん。いや。提案してるだけ。」

「そうね・・・。学年全体は厳しいから1・2組みと
3・4組でどう?先生にも聞いてみないとわからないけれどね。」