暖かい、眩ゆい光。
優しく包まれたような感覚を感じとったら……。
「その依頼、確かに引き受けた!」
ヴァロンの言葉が、近い。
私はいつの間にか、彼の腕の中にいた。
優しく包んでくれる、広くて逞しくて、暖かい腕の中。
ーー涙が、溢れてくる。
「……報酬は、何をくれる?」
「っ……もう!こんな時に、お金の話?」
せっかく感動してるのに、くすぐったいくらいに近くで聴こえる色気のない話に私は呆れて……。
でも、ヴァロンらしくて微笑った。
「お金ないの、知ってるじゃんッ」
「……ああ、知ってるよ。
だから、特別にお金以外で許してやる」
そう言った彼は、額がくっ付く位に私に顔を近付けて見つめる。
ドキンッと大きく弾む心臓。
恥ずかしいのに目を逸らせない私に、またヴァロンの意地悪が始まった。



