「座っててね♪ あたし、ちょっと飲み物もってくる」
「え、あ、大丈夫……!」
「いいのいいの!」
姫花がそう言って部屋を出ていったから、あたしは遠慮しながらも大きなピンク色のクッションに座らせてもらった。
——くるりと部屋を見回す。
……女の子らしくて、かわいい部屋。
小学校のとき初めて見たときとあまり印象は変わらないけれど、細かな箇所はたくさん変化している。
あんなにたくさんあったおもちゃは減って、代わりに化粧品やぬいぐるみ、アロマキャンドルといった女の子らしいものが増えている。
「お待たせー♪」
「あ! ありがとう」
