▼ 少しつもりだったのに、けっこう時間が経っていたみたい。 病院を出るともう日が落ちはじめていて、通りかかった公園で遊んでいた子どもたちももう帰りの準備をしていた。 「あ、そうだ。憂」 道を歩きながら悠斗が、ふと思いついたように言う。 「俺の家に飯食いにこいよ」 「……え」 「前に言っただろ、たまにはうちに飯でも食いにこいって」 確かに……前、知らない男の人に絡まれたのを助けてもらったあと、悠斗がそんなことを言っていたのは覚えているけれど……。 「いいの……?」