だから。


「面白いやつだな、おまえ」


鳳仙に転校したその日に、鳳仙のトップの鳴海を殴りに行った。

こそこそと隠れて生きるつもりは、なかった。

居場所が欲しい。

今度こそ、鷲尾が存在することを認めてくれる場所が。

そのためには、てっぺんを狙うしか道はない。


鳴海は、芹沢とは違った。

容易く叩きのめされた鷲尾に、笑いかけた。

鳳仙に、鷲尾を幹部として迎え入れた。