さすがね




一華「そっか、、ずっと知ってたんだね



さすが...国家公安警察、ってところね」




今度は悠くんが驚いた





悠翔「どこでそれを知った?」





別に、これはそんな難しい事じゃない




一華「この前兄さんと電話したの、その時に悠くんがなんで治験コーディネーターの会社で働いているのって聞いたら兄さんは言葉を詰まらせた、それは言ってはならないからだと思った。

私をずっと甘やかしてくれた兄さんが初めて私の問いかけに答えなかったからね


兄さんも同じ警察官だし、警察官なら言っても問題ない


さっき悠くんが言ってたみたいにやりたいことが違っていたとかもね



なのに、兄さんは言葉を詰まらせた



だから言えないような仕事だと考えた



そんなの警察官の中じゃ公安警察しかないでしょ



極めつけはやっぱりさっきの悠くんの言葉かな




そこまでわかっていた私に対して警察官になった、なんて言ったら確信を与えてるようなものでしょ



だいたい、そんな簡単に悠くんが意志を変えるなんてありえないしね」