桜が散り始めている季節。 あたしは急いで学校へ走っていた。 無事、高校1年生になったあたし。 …部活には、所属していない。 あたしの入学した高校には、そもそも卓球部は無かった。 だから、選んだんだけど。 そんな考えをふと思い出しながら、あたしは学校前の坂を駆け上がっていた。 「つら…」 体力、衰えたな。 そろそろやばいかも。