『そう、あそこに本物のもみの木を植えることになったの』
拓海くんの指の先をぼんやり見つめていると
話を聞いていたらしき同僚の山下先生がそういって同じ空き地を指差して笑った
『そっかぁ、もみの木は拓ちゃんからゆづ先生へのプレゼントなんだね?』
山下先生の言葉に拓海くんはにっこりと微笑んで、深く首を縦に振る
『なんでも、拓ちゃんちのパパのご実家が造園業をやってらっしゃるとかでね?』
以前からあそこに何か木を寄付して下さるって話だったみたい・・・
と山下先生は言った
『もみの木なら毎年クリスマスツリーに出来ていいかって事になってね、
なんでも今日植えに来て下さるんですって』
だから今日は1日みんなで穴掘り。
そう話す山下先生に、子どもたちが歓喜の声を上げた。

