『先生〜♪おはよ〜♪』
『ゆづ先生おはよ〜!』
お風邪はもう良くなった?
たった1日お休みしたあたしに寄せられる、子供たちの心配の声
『うん、もう大丈夫!
ありがとう』
子供たちに心配をかけることになった原因が男だなんて、我ながら情けない
しゃがんで目の高さを合わせると、子供たちが我先にと飛びついてくる
『キャ〜!
みんなごめんね?』
両手を一杯に広げて子供たちを迎えると、一瞬にして園庭は大騒ぎになった。
好きだったけど、もう涙は出ない。
不思議な優しいお隣さんに慰めてもらい、今自然に笑えてる
美形で背の高い、お隣さんは今頃何をしているだろう?
『ねえ、先生?』
『ん?』
声のする方に目を向けると
そこには、さくら組で一番人気の男の子、拓海くんの姿
『あのねー、今日ね、俺んちの兄ちゃんが園庭にでっかいでっかいクリスマスツリー持って来んの!』
得意げに胸をはる拓海くん。
園の女の子達が夢中になるだけはある、華やかな雰囲気の男の子なんだけど・・・
『拓海くんて、お兄ちゃんいたっけ?
おっきなクリスマスツリー?』
今ひとつ意味が掴めずに拓海くんに聞き返すと、拓海くんがにやりと笑った
『うん、あのね?
おれからゆづ先生にプレゼントなの!
兄ちゃんが今日車で持ってくるから、あそこに埋めてもらうんだよ?』
そういうと、拓海くんは砂場の隅の空き地を指差した。
『埋めてもらう?』
空き地にクリスマスツリー??

