****
******
無くした手提げは、セレクトショップの店員さんに無事発見、保管されていて
中にあった鍵も、ようやくあたしの手元へと舞い戻った
鍵を手に、数日ぶりに部屋の前まで戻ってはみたのだけれど
三十七度台の微熱に気づいた彼によって
あたしは半ば強引に彼の部屋へと連行された
当然のようにすっぽりと分厚い毛布を掛けられ、氷枕で冷やされて
『今日はさすがにもう休めないんです』
朝起きて、渋い表情の彼にあたしは言う
『社会人一年生ですから多少の無理は仕方なくて』
体調は正直微妙ではあるけれど、失恋したのが嘘みたいに心は立ち直ってる。
あたしはもう、大丈夫。
多分、目の前で渋い顔をする彼が、どん底のあたしを救ってくれたから
『あの、テレビ、つけていいですか?』
いいよ。と言われてスイッチを入れた。
丁度始まったのは、今日の星占い
『やった!今日は一位だぁ♪』
今日の魚座は絶好調な1日だと
お気楽なナレーションがそう語る
『魚座?』
少しだけ目を見開いた彼が
『誕生日いつ?』
って聞いてくる。
『3月3日。』
『俺2日・・・』
凄い・・・!
互いに顔を見合わせた。
“今日はお互いにラッキーデー?”
そうだといいねと、あたしは彼に微笑んだ
******
無くした手提げは、セレクトショップの店員さんに無事発見、保管されていて
中にあった鍵も、ようやくあたしの手元へと舞い戻った
鍵を手に、数日ぶりに部屋の前まで戻ってはみたのだけれど
三十七度台の微熱に気づいた彼によって
あたしは半ば強引に彼の部屋へと連行された
当然のようにすっぽりと分厚い毛布を掛けられ、氷枕で冷やされて
『今日はさすがにもう休めないんです』
朝起きて、渋い表情の彼にあたしは言う
『社会人一年生ですから多少の無理は仕方なくて』
体調は正直微妙ではあるけれど、失恋したのが嘘みたいに心は立ち直ってる。
あたしはもう、大丈夫。
多分、目の前で渋い顔をする彼が、どん底のあたしを救ってくれたから
『あの、テレビ、つけていいですか?』
いいよ。と言われてスイッチを入れた。
丁度始まったのは、今日の星占い
『やった!今日は一位だぁ♪』
今日の魚座は絶好調な1日だと
お気楽なナレーションがそう語る
『魚座?』
少しだけ目を見開いた彼が
『誕生日いつ?』
って聞いてくる。
『3月3日。』
『俺2日・・・』
凄い・・・!
互いに顔を見合わせた。
“今日はお互いにラッキーデー?”
そうだといいねと、あたしは彼に微笑んだ

