君は、幸せになって~親友たちのその後~

《田口 拓馬》

愛梨は、気づいて居ないけれど、

琴の体調が少しずつ悪くなっているのは気づいていた。

無理して笑っていたり、唇の色がわるかったり、

食べる量が減ったり、寝てばかりだったり…

琴は、俺たちに気づかれないように必死だったけど

本当は分かってた。

ただ、俺が認めたくなかっただけ。

琴が死んでしまうって思いたくなかっただけ。

何より、愛梨のあの寂しそうな悲しい顔を見たくなかった。

でも、琴との別れが来てしまう。

そう思いながら、黒田さんの車に乗っていた。