《原 愛梨》

あれから毎日、学校終わりに拓馬と病院に行っている。

「琴〜!来たよー!

どう?調子は?」

「……。」

前みたいに追い返される事は無くなったものの、

何を話しかけても何も言わない。

ずっと、私と拓馬が一方的に話してるだけ。

目線さえも合わせてくれない。

「〜〜〜で〜。」

「ねぇ、そろそろ諦めたら?」

「え?」