「だったら、俺の後ろに乗れ!!」 三永先輩がそう言い明里に ヘルメットを差し出した。 「は、はい」 明里は、慌ててヘルメットを被ると 三永先輩の後ろに乗り込んだ。 「よし。行くぞ! しっかり掴まえておけ」 そして、空港までバイクを全速力で走った。 お願い…間に合って。 その頃。 空港では、花菜ちゃんとその兄だった 二階堂さんが飛行機を待っていた。 「花菜…そろそろ行くぞ!」 「う、うん」 「まったく…日本に戻ってから散々だったな」 「…うん」