「そろそろ正体を見せたらどうだ?
二階堂…いや、九条和真!!」

えっ!!?

「九条…ってあの九条グループの?
あの日本有数とも言われている…大会社よね?」

大橋先輩がそう呟いた。

「えっ?これって…どういう事ですか?」

私は、驚きを隠せないでいた。

どういう事かサッパリ分からない。

するとフッと笑う二階堂さんだった。

「二階堂さ…ん?」

「アハハッ…よく、分かったな。
さすが、高遠寺家だ!!」

そんな…。

二階堂さんが、そんな事をするなんて…。

私は、頭が真っ白になった。