「あ、はじめまして。私、新聞部の部長で
3年の六崎藍子(ろくざき あいこ)よ!
ごめんねぇ~びっくりさせちゃった?」

『…はぁっ…?』

新聞部?
そんな人が私達に何の用かしら?

すると六崎先輩が

「今、新入生のインタビューや
写真を撮っていてね。
これ、校内新聞に使わせて貰ってもいいかしら?」

そう言いながらニコッと笑ってきた。

「いや…それは」

「あっはい。どーぞどーぞ」

えっ!?

それは、困る。
なのに明里は、あっさりと承諾してしまう。

「どーぞって…明里!?」

「だって校内新聞に載るのよ!?
こんなチャンスなんて滅多にないじゃない。
あ、もう1枚いいですか?
髪や化粧しなくちゃあ」

鏡を見ながら身だしなみを
チェックし始めた明里。

「も~明里ったら…」