「花園っち、いつ遊ぶ?」 放課後、彼は素早く、帰る準備を整え私のところに来た。 「お、今年の未亜の夏は楠木くんとデートかぁ。」 いつの間にいたのか、舞が隣で言う。 「デートじゃないよ、舞も来るんだから。」 「およよ?聞いてないぞい?」 「今言ったもん」 「それはずるい〜」 コントのような会話をしながら学校を出る。 そのとき、楠木くんが思いがけない言葉を言った。