「池田さん、この人ほんっとおもしろいっ」
そう言って笑い続ける。
「おもしろいこと自体は否定しないけどね。」
いやいや、私そんなおもしろいこと言った覚えないよ?
「花園さん」
名前を呼ばれ、薬をもらいに行く。
「はい、今回の薬ね。」
「ありがとうございます。」
「…花園さん……?」
背中から聞こえる声。
出会って間もないけど、かなり個性的だから覚えてしまった。
「…そうだよ。楠木くん。」
彼の顔が途端に真剣になる。
「…いい名前だな!」
笑ったときに見えた白い歯が、彼を一層明るくする。
「…薬もらったし、私帰るね。」
「おう!またな!」
……『またな』?
『また』、会う気でいるの?

