って、俺がドキドキしてどうするんだよ。 やばい、これもうやめないと… 「ふふっ」 「ど、どしたの?」 「那音、すっごくドキドキしてる」 上目遣いで微笑む彼女。 やめろよ。 そんな目で、俺を…見るな……。 「ねぇ、大丈夫?」 ゆっくりと近づく彼女の顔。 えっ…もしかして、キス……? と、思いきや、 彼女が俺の額に自分の額をくっつけた。 「熱…は、ないよね。うん。」 そっと離れる彼女。 …琉音。 おまえの気持ち、わかったよ。 俺、 完全に堕ちたわ。