途端に頭への激痛が走る。



「っ、いっ…!!」



「え、未亜?」



楠木くんがおろおろし始める。



なんでだろう。


この人は、違うのに。


違うはず、なのに。


何度見ても、琉音くんに見えてしまう。



「り、おと…くん……」



「っ!!」



楠木くんの驚く顔を見て、私は意識を手放した。