そのまま 彼は四角い機械をいじり始めた。



それを横目で見る私。



なんかポチポチしてる…



…あ、曲入った。



大きいテレビ画面に 彼が入れたであろう曲が表示される。



でも、私にはどうやって入れたのか さっぱりわからない。



楠木くんが歌い終わって、私は拍手した。



この人、歌上手かったんだ。



「…本当に記憶ないんだな」



いや、だからさっきからずっとそう言ってるじゃん。