「み…花園っち、先に歌ってよ。」 「未亜でいいよ。」 前にそう呼ばれてたんなら、いつか思い出したときに少しは悲しみが弱くなると思うから。 それくらい 私にとって大切な人なら。 「ついでに、接し方も今までと同じにして。」 と言っても、まぁ、どうせできないでしょうけど。 彼は一瞬ぽかんとしたけど、 次の瞬間、吹き出した。 「えっなに笑ってんの」