その三日後、風邪もすっかり完治した私は病院にいた。 検査を受け終えて、医者と話し始める。 部屋に入った途端に気づいた。 先生の顔がいつもと違うことに。 「先生、どうですか?」 こんなことは、もう慣れた。 だから、何気ない気持ちで普通に聞ける。 「…最近、何か変わったことがあった?」 やっと口を開いたかと思えば、先生は突然、そんなことを言った。 「関係ないかもですけど、彼氏ができました。」 仮の、なんて言えないけど。 「そっか… その彼氏くんが、未亜ちゃんを変えたんだね。」