「やばっ、じゃあ戻るね!」 舞は、あっという間に自分の席へ向かった。 「お、俺も!っと、その前に、」 那音が、私の頭に優しい手を置く。 「あんま 無理すんなよ。」 そして彼は、自分の教室へ戻る。 触れられたところが熱かったのは、熱のせいだと思いたい────。