いつか、眠るまで









すると、舞はどこかへ行ってしまった。



何気なく、見えなくなるまで舞を目で追いかける。



って、そっちは……!


1分もしないうちに舞が戻ってくる。



その隣りには那音もいた。



「未亜、今日風邪なんだって?」



言ったそばから脇の下に手を入れて私を立たせようとする。



「か、風邪じゃない風邪じゃない!」



思わず那音を突き飛ばしてしまう。



あ、やばい。
今 動いたら…どうにかなりそう。



「ところで、もうそろそろ先生来るけど立ってて平気?」



今日は担任の先生が研修に行ってるから、副担任の怖い体育科の先生が来るはず。



二人はそれを聞くと、すっと顔が青ざめていった。