ドンッ「おはよ!武藤!」
「びっ……くりしたぁ…」

誰かいるとは思わなかったらしくびっくりされてしまった。
まあ、後ろから肩を叩いたら誰でもびっくりするわな。
そういえば、武藤ってクラスでもいつもイヤホンしてるよな。
何を聞いてるんだろう


「何聞いてんの?」
「え、あ…ゴールデンボンバーのまた君に番号を聞けなかったってやつやねんけど」
「なにそれ?ゴールデンボンバーって女々しくて、しか知らんわー」


いや、ゴールデンボンバーとか意外だな。
クラスでバンド系が好きとは言っていたからもちろんほかも好きなんだろうけど。


「聞く…?」
「え、いいん?じゃあきかせてもらおっかなー」

武藤からイヤホンと携帯を受け取る。


…待って。
サビ終わったけど何このいい曲。
武藤が好きな曲だから好みに合わなくても趣味が違っても絶対褒めようとは思ってた。

でも、無理矢理とかじゃなくこれはもうマジで共感するしかない。
主人公臆病だなーはっはっはっ
って俺もじゃん、とか。
この2番のはじめの方いいな。
歌詞もメロディラインも。

共感した分自分も頑張らなな。
こんな臆病な主人公、自分から捨ててやる。