何段かごとに鳥居がある……
油断していたら滑りそうだ……
でも……
凄く神秘的だ……!!
森の精でも、いそうな感じだ……
相変わらずロビンは五段登っては振り返り俺を待っている……
今気付いたけど……ロビンの瞳って……
グレーのキレイな瞳をしてるんだな。
何処かで見たような綺麗な瞳だ……
何処で見たんだろう……?
もう足もガクガク筋肉痛だ。
前すら見れない。石段を見つめながら登って行く……
最近体育も出たこと無かったからなーーー。
運動不足だな……
『もう限界だ!!ロビン!』
ロビンを見ると足から血が滲んでいる!!
コケの石段を登っているので爪でしっかりとらえないと滑り落ちてしまうので力を入れて肉球が傷付いてしまったんだろうか?
『ロビン……』
『よーし!後少し俺も根性だすかーーー!!』
黙々と無言で登っていった……
すると!!
『おっ?!何か見えるぞ!!』
ゴールを見つけた俺は急に元気になりロビンを抜かして一段抜かしで石段を登っていった……
『うおっーーー!!』
目の前には真っ赤に色付いている曼珠沙華(彼岸花)が池を囲む様に咲き誇っている……
池には蓮の花が浮かんでいて
水は美しく透き通っており
アメンボが気持ち良さそうに水の上をスイスイ進んでいる……
メダカの姿も見える……
天国があるなら絶対にこんなん感じだろうな……
