「嫌だから!別れるとか!絶対に!もう私たち1年超えたんだよ!?意味分かんない...嫌いになったの!?ねぇ!.......答えてよ!!」


「梢!話を聞けって!オレはただお前が他のやつしか目に入ってないことが分かってんだよ!」


「何それ?.....私がほかの人しか見てないって言いたいの!?」


「そうだよ!」


「聖也だって...浮気したじゃん!そして私してないから!」


「理由なんて聞きたくねぇよ。」


「理由じゃない!私はそんなことやってない!ねぇ...分かってよ!」


「そんな言葉並べられても分かんねーもんは分かんねーんだよ。」


「」

「お前なんか嫌いだ。じゃあな。オレはクラスに戻るからな。」


「待って...待って話は終わってない!」


「もうオレ的にはもう終わった。」


スタスタと歩いていってしまう彼。


私の彼氏の村橋聖也。


いやもう彼氏ではない。


私の名前は花宮梢。


今さっき彼氏に別れを告げられました。


事の発端は1ヶ月前に遡る。


私の彼氏、いや元カレは

「いゃ...いゃだよ...。.......嫌だよ!!」


ガラッ!


急にドアが開いた。


「えっ?」


「え?」


「あっ!!あー!ごめん!.....どうしたの?」


えーっと…確かこの人重いんじゃなかったっけ?


恋愛に関して。


告白されても付き合わないっていう低確率顔面偏差値高い男だ!


なんて名前だっけ?あーもぉ!忘れちゃった!


「白石春叶。俺の名前。」


あ。以外に名前すんなりとおっしゃられて。でもなんでここに?


ここ一応第2理科室で1年からは割と遠いんだけどな?


「あっとえーっと。...なんでここに?」


「忘れ物。ファイル。忘れちゃったんだ〜。」


あれ?意外と軽い?


噂に聞いてた話とは全然違う。


「キミは?なんでここに?」


直球!

言えなくもないけど言いづらい質問つけてくるね。
私から始めた質問なんだけどね...。


「彼氏に呼び出されたんだ。」


「うん。」


なんか話せる。


もう素直になろう。


一切ここで話聞いてもらおう!


「へぇー。なんで?」


「内容は.....別れ話。聖也とはもう1年が過ぎてあと少しで1年と半年だったのに別れよって。」


「理由は?」


この人もしかして全て超気にせずに聞けるどストレートタイプ!?


「あぁ、まぁ私がほかの人しか見てないって言われて。そんなことしてないのになぁ。」


あぁ。なんか涙腺切れそう。
どうしよう。切れる。


「泣きたいなら泣けば?」


「え?」


「半分泣いてるよ?キミの顔。」


その時一瞬にして私は涙腺崩壊した。


「うぅっ…なんで?なんで私が別れなきゃいけないの?うっっ...もう嫌!」


「大丈夫だよ。キミは悪くない。」


「うぅっ...なっ...なんで白石くんはそんなに優しくしてくれるの?」


謎だ。


こんな私に優しくしてくれるなんて。


おかしい。


だって初対面だよ?


こんなに初対面で話したことあんまないけどな?


もしかして私の特殊能力!?


開花した!?


「だって。キミが好きだから。」


「え?」


え?待って?

今この人の口から好きって聞こえた気がするんだけど?


いや間違えだ。


聞き間違いだ。


「えーっとなんて言った?」

「だから。俺はキミが好きだよ?」


「え?私のこと?うぅっ...好き?」


「そう。好きなの。ねぇ俺と付き合うこと真剣に考えてみて?」


え?真剣に?


真剣に.....?


考えるだけだよね?


それなら...


「わっ分かった。」


「よし。じゃあ教室戻ろ。」


「えっ?あっう、うん。」


え?私今低確率顔面偏、じゃあ無かった白石くんと一緒にクラスに帰ってるんだ?