「クビだよ、クビ」

「…っ!ちょ、ちょっと待って下さいよ!それは困ります!」

収入源が無くなるのは困る。
絶対困る!


「無断欠勤しといて困りますはないでしょー?こういうことあると困るのはこっちだからねー?社会人としての最低限のルールを守れない人はいらないの」

「そっ、それはもっともな意見ですけど…でも、ほんと反省してるので、どうかクビだけは…許して下さい!」

私はまた深々と頭を下げる。


「…チッ」

えっ?舌打ち?

ゆっくりと顔をあげる。
店長と目が合う。
驚くほど冷たい目…。