「結人くん、今日はじゃんじゃん飲んで食べてね!結人くんには沢山助けてもらって迷惑かけちゃったから…」

「そんなことないですよ。彩乃さんも、今日は沢山食べて飲んで下さいね」

「結人くん…うんっ!」

はぁーやっぱ結人くん優しいなぁ。
年下なのに気遣いもできて…素晴らしい…。


「ほんと彩乃ちゃん、結人くんにいっぱい助けてもらってるわよね~。二人きりで残業したり、ヤンキー男から救ってもらったり…」

「はい…その、色々お世話になりました」

「二人で残業の時ほんとは何してたのよぉ~」

「なっ!何もないって前も言ったじゃないですか!」

永久子さん、もしやもう酔ってる!?


「えぇーほんとなのー?結人くん」

「ほんとだよね!結人くん!」

「はい、そうですね。普通に二人で頑張って作業してましたよ」

「ほらぁ!全く永久子さんは…」

ビールをぐいっと一口飲む。
体が熱い。


「そういうことにしとくわ~」

っ!
思わずビールを吹き出しそうになる。
もう、からかわないでよ…。

チラリと結人くんを見る。
ちょっと困ったような笑顔を浮かべている。

ほら、結人くんも困ってるじゃん!
全く。