「何してるんですか?嫌がってるじゃないですか」

後ろから聞こえた声。
振り向くと、声の主はまさかの結人くんだった。


「は?なんだコイツ。関係ねーだろ」

「部外者は黙ってろってーの」

結人くんを無視する金髪銀髪コンビ。
だけど結人くんは真っ直ぐ二人を見つめ、言葉を続けた。


「早く離して下さい」

「うるせーな!てめぇボコボコにされてーのか!?」

金髪男の脅しにも全く動じない結人くん。


それどころか…

「…それで彼女を離してくれるのなら、それでもいいですよ」

「っ!ちょっと結人くん何言ってるの!」

「彩乃さん…大丈夫ですから」

大丈夫じゃないよ…!


「何?お前ら知り合い?もしかして付き合ってんの?」

「ひゅー熱いねぇ」

銀髪男がからかうように話す。